私たちが農業に取り組む地域は、筑紫次郎とあだ名される大河が流れる平野部で、県内有数の,野菜産地です。特徴はなんと言っても、少量多品目の産地である事。
その生産品目は、100アイテムを超えるというから驚きです。
通常、自然環境や土壌の性質によって、向き、不向きがあり、生産品目が限られてくるわけですが,多くの方々に支えられ、また生産者の知恵と技術と、並々ならぬ努力もあって少量多品目の産地として知られています。
このように、自然環境に恵まれ、農業に熱心な土地柄で仲間達と切磋琢磨し、安心、安全で高品質な野菜を安定生産できるよう頑張っています。
水耕栽培と聞いてどんな印象を受けますか?
土を耕したり、雑草や土壌障害から逃げた職業?
いいえ、農業の発展に懸ける情熱と、天災に負けない不屈の精神から取り組みはじめたものです。
我社では、M式水耕研究所のプラントを導入しています。
開発された村井氏いわく御自身も単なる農家の跡取りとして
農業を継がれたのだと、そして猛烈な台風が直撃し、その被害の壮絶さに、絶望し、また複雑な心境の中、自然災害に
左右されない農業を目指し、現在の設備を考案されました。
奇しくも、我家でも祖父が当時、一般的だった米、麦の生産を中心にしている頃、父が借金をし、ビニールハウスを建て
トマトの栽培に取り組みました。
その直後、稀に見る大雪に遭い、ハウスがつぶれる被害を受けました。
茫然自失となった父の目の前で、お金のかかる施設園芸に反対していた祖父が、雪の重さに無残に曲がったパイプを
一本一本、修復していたそうです。その姿に感極まった父は、涙を流したと聞いています。
それでもまた、自然の驚異に屈することなく、この時の経験を糧にして、現在の水耕栽培に取り組みました。
※詳細はM式水耕研究所のHPをごらん下さい。さらに詳細に説明されています。
天候に恵まれ過ぎて豊作になれば価格の大暴落を招きます。逆に自然が荒れ狂い、被害を及ぼす事もあります。
諸外国の農産物の出来、不出来や経済問題に端を発する様々な事柄にも左右されるなど、
なかなか思うようにいかないのが農業という職業です。
それでも私たちはこれからも自然の驚異も、恩恵も、あるいは、
政治、経済的影響も受け入れて、まじめに誠実に、そして挫けず、たくましく農業を続けていきます。
それは、人間があらゆる活動ができる源点である生命を養う職業だからです。
私たちが、遠い昔からこの土地で続いてきた農業を受け継ぐことができたように、この先も
農業が途切れることなく、衰退することなく、未来永劫、発展しながら続いていくことが願いです。
そのためにも、みなさまの御助言やお力添えを、今後ともよろしくお願い申しあげます。
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